la petit cuvee

“プチキュベ”と、舌ったらずに発音して下さい。 くれぐれも、「ヴェ」と下唇を噛まぬよう・・・。
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再び、放浪する魂は何処へ…
「我は湖(うみ)の子、さすらいの…」
(小口太郎作詞『琵琶湖周航の歌』より)


禁煙は今のところ節煙にとどまり、仕事は相変わらずバタバタ、私生活は精神面で混乱の極み。というわけで、禁煙についての御託はまた後日。

ともあれ湖北の船上から見た琵琶湖の美しいことと言ったらそれはもう圧倒的で、ほとんど呼吸も忘れるくらいで。

あの船のデッキで、私はきっと白痴的な半笑いを浮かべて立ち尽していたのだろう。

たとえば舳先で砕ける水の、ガラスみたいな白い泡。はるか前方を横切る他船の、レース細工みたいな優美な航跡。そして、霧に煙る水平線まで見渡す限り広がる、深緑色のなめらかな水面。空との境目なんてどこにも無くて、まるで自分がどこにも存在してないんじゃないかというような、圧倒的な融解感があって。

海はあまりに茫漠として荒々しくて不安をかきたてるけど、湖には基本的に、神話的な静寂がある。きっと、その沈黙が私を惹き付けるのだろう。もちろん、初めて見た人が決まり文句のように「海かと思った」と言う通り、琵琶湖はばかっ広いし、荒れる時は恐ろしく荒れるんだけども。

県外に引っ越して一年が過ぎた今でも(それにもともと生まれは別のとこだけど)、私は琵琶湖から離れたくないと思う。住民票を頑なに移さずにいるのも、(少しばかり高くても)滋賀に税金を払いたいというのと、滋賀での選挙権を持っていたいというのがあるからで、それはつまり、自分がいずれは滋賀に戻るのだという意識が、どこかにあるということで。

故郷というものが(基本的に放浪体質の)私にあるとしたら、それは間違いなく琵琶湖だろう。もしかすると、私は葡萄畑よりもいっそう、琵琶湖に憧れているのかもしれない。
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