la petit cuvee

“プチキュベ”と、舌ったらずに発音して下さい。 くれぐれも、「ヴェ」と下唇を噛まぬよう・・・。
これが資本主義社会の末路だ、クソッタレ!
「芸術は贅沢品ではなく、必需品なのです。」
(映画『ベルリン・フィルとこどもたち』より、サイモン・ラトルの言葉。うろ覚え)


昨日、うちの郵便受けに一通の封書が届いていた。私が地味に広報ボランティアをしていた滋賀県の県立芸術劇場“びわ湖ホール”からのもので、公演か自主交流会の案内だと思って中を見ると、「緊急署名活動のお願い」とあってドキっとした。

大阪府の財政改革を見ていて嫌な気持ちになり不安には思っていたのだけど、それでも驚いた。

びわ湖ホールの運営予算は、県の平成20年度予算案で前年比1億1千万円減。その予算案に対して出された修正案には「ホールを半年間休館して新たな管理者を公募する」というような話まで盛り込まれているらしい。狡いな、と思うのは、そうして削減された予算を「医療費の補填に回す」という言い訳で、それだけ聞くと人はどうしても「芸術活動よりは医療活動が優先だろう」と思ってしまう。冷静に考えるとこれは大きな落とし穴で、何故「医療費」のために削られるのが「びわ湖ホールの運営費」でなければならないのか、というそもそもの疑問から巧妙に人々の目を逸らしてしまう。

もし民間企業が名乗りを上げればびわ湖ホールが「芸術の城」ではなく「道楽の城」になることは明らかで、すべての公演は商業的な採算ベースでしか企画されなくなるだろう。オペラもバレエもメジャーなキャストのメジャーな演目だけ。毎年『フィガロ』と『白鳥』で、クリスマスには『くるみ』で年末には第九、実に憂わしい。

芸術は贅沢品ではなく必需品だ。サイモン・ラトルのその言葉に私は思わず涙ぐんでしまう。そして、芸術は商売ではない。芸術の目的は、金銭としての利益ではない。商業的成功ということは、芸術にとって前提にされてはならないのだ(だって曽田正人の漫画『昴』でプリシラ・ロバーツが言い放っていたように、「連中はヴァン・ゴッホを理解せず、キリストを十字架に掛けたのよ!」)。

芸術はひとつの学問であり、そして感情を揺さぶる何物かだ。決してマクドナルド化してはならない最後の砦だ。それがじわじわと侵食されてゆくのを、私は黙って見ていたくはない。

ということで、主旨に賛同して頂ける方がいらっしゃいましたら、ぜひ署名活動にご協力ください。どこのどなたでも構いません(滋賀県在住か否かはまったく問われません)。予算特別委員会の採決が19日(水)なので、あまり時間がありませんが、署名は一人分でも二人分でも構いません。一次締め切りが15日(土)で、郵送またはFAXで「びわ湖ホールを応援する会」まで。署名用紙は下記URL「びわ湖ホールを応援する会」からダウンロードできます(または私がいつも持ち歩いていますので、身近な方はサトまで)。送付先も同URLで確認できます。

「びわ湖ホールを応援する会」
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