la petit cuvee

“プチキュベ”と、舌ったらずに発音して下さい。 くれぐれも、「ヴェ」と下唇を噛まぬよう・・・。
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マジック・イン・ザ・ガーデン
「人間っていうのは誰でも成長の過程で精神に対する数多くの絶対絶命の危機を奇跡的にかつ事もなげに乗り越える…」
(『季節の記憶』保坂和志)


本当は引用したかったのは「奇跡的にかつ事もなげに」というただその一言だけで、私はここで「人は誰でも」とか「成長」とか「絶対絶命の危機」とか「乗り越える」とかを問題にするつもりは全然ない。

『季節の記憶』の冒頭で、五歳の「クイちゃん」が「僕」に、「ねえ、パパ、時間って、どういうの?」と訊ねるのだけど、それに対する「僕」の答えが、小さな種から芽が出てどんどん大きくなって、という話から始まる。そうして、宇宙ぜんぶを内包するものとしての「時間」を、「僕」は幼い息子に説明しようとするのだ。

引用した言葉はこのやりとりとは無関係なところで出てくるのだけど、私は「奇跡的にかつ事もなげに」という言葉から鮮やかに、この場面で語られた時間と宇宙のイメージを思い出した。

もっとも、私の思う「宇宙」は何もアンドロメダとかそういうものではなく、例えばそんな場所でも種が「奇跡的にかつ事もなげに」芽吹いて葉を広げて育つ、ベランダの小さなプランターのことなのだけれど。

人間もそんな風に、健やかに育つ生きものならいいのにねぇ…。
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