la petit cuvee

“プチキュベ”と、舌ったらずに発音して下さい。 くれぐれも、「ヴェ」と下唇を噛まぬよう・・・。
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月日が葡萄の血汐を・・・

ボデガ・ファミリア’96(チリ、ウンドラーガ)

 またしても、だ。
 倉庫に劣化ワイン。
「いっちゃってなければ200円でホテルの料理用に卸す」と、師匠が昼休みにテイスティングを始めた。白が5種類くらい。興味津々で見ていたら一緒に味見させてくれたけど、ほとんど見事に「酢」になっていた。師匠ともども「却下」。
 私が涙に暮れながらミュスカデをどぼどぼシンクに流していると、横で「うわ、ボロボロや」という師匠の声。
 そんな酷い状態のワインがあるのかと思って思わずのぞきに行くと、何やら古い赤ワインを抜栓しようとしている。ボロボロなのはコルクの話らしい。でも、乾ききったコルクは師匠のソムリエナイフのスクリューに抗ってボロボロと崩れてゆく。
「・・・乾燥しまくっとるわ。ずーっと立てたまんまやったんやろうなあ」。
 悪戦苦闘の末、コルクの下半分はボトルの中へ落とし込まれた。
 なのに、そのワインのヴィンテージは’96。さほどの古さじゃないのだ。
 ラベルをしばし眺めて、ボデガ何とか、と書いてあったので(ボデガはスペイン語でワイナリーのこと)「スペインですか?」と訊いてみる。
師匠は変なものを飲み込んだみたいな顔で、「・・・いや、チリ」。
 見ると、でかでかと“MAIPO VALLEY”(チリの有名なワイン産地)の文字が・・・。

 グラスに注ぐと、コルクの破片は混じっているものの、ワインはきれいに澄んでいる。やや褐色を帯びた、なかなか美しい熟成ワインの色合いだ。
ふんわりと甘さを含んだ、枯葉のような、森のような、湿った優しい香り。
いいなあ。うっとりするなあ。
  “ああ、カベルネ・ソーヴィニヨンが熟成したらこんなになめらかに、優しく丸くなるのだなあ”と、とても感動する。勉強不足でどう表現すべき味なのか解らない。
 と、師匠が一言、「おいし~」。
 ああ、その表現でいいのか、とほっとした矢先。
「はい、捨てといて」
「・・・ハイ?」
「コルク落としちゃったし。こんだけ乾いてしもてたら、他のボトルも抜栓ムリやわ」
 私は渡されたボトルをしばし見つめ、
「・・・師匠、私にはできません!」
 結局、そのチリワイン、UNDURRAGA“ボデガ・ファミリア”’96は、(たぶん)師匠の手でシンクに流されてしまった。
 まだ在庫あったら、一本欲しいなあ。
 たとえ抜栓に失敗しても、もういっかい、ちゃんと飲みたい(仕事中のテイスティングは吐き出し原則)。

※念のため、師匠の社歴はまだ一年に満たないので、この惨劇に責任はありません。
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≪この記事へのコメント≫
藤原紀香と結納をすました
陣内智則ですが、意外にモテル男のようで
芸能界でも二股・三股をかけていたようです
陣内の結婚を複雑な思いでいる
元カノがいるとゆうが…
最新の情報をお見せします
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 http://bigsio.jp/~454/
2006/12/20(水) 02:58:24 | URL | #-[ 編集]
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