la petit cuvee

“プチキュベ”と、舌ったらずに発音して下さい。 くれぐれも、「ヴェ」と下唇を噛まぬよう・・・。
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ワインの時間
今夜は既に酩酊状態で、人生について語るべきことは何もないように思える。なので今回は、引用はナシ。

今日は久々の「プチキュベ」ワイン会で、夏なのでスパークリング&白ワインでサッパリという予定だったのが、雨で何だか涼しいので急にブルゴーニュの優しい赤が飲みたくなった。

で、買ったのが千円台のプロセッコ(サチェットの激旨スプマンテ!)と、ドメーヌ・シモン・ビーズのサヴィニィ・レ・ボーヌ「オー・グラン・リアル'02」。あとは会場となった友達んちが烏丸御池だったので、駅前の「やまや」でシャトー・ガザンのセカンドラベル「オスピタレ・ド・シャトー・ガザン'00」を購入。4人なら適量かな。

プロセッコは以前飲んだ時と変わらない美味しさで、「幻のワイン同好会」メンバーの反応も上々。単にフルーティなだけじゃなく、アフターにほんの僅かな苦味を感じる私好みのエクストラ・ドライ。

このワイン会は、前に会った時「もしかして私はこのメンバーで集まることにあまり感動を覚えなくなってしまったのかもしれない」と思っていた旧友たちとの、半年ぶりの再会だった。でも、プロセッコの溌剌とした風味がとても新鮮だったのと同じように、やっぱり、杯を交わすとそれなりに会話は弾み、持ち寄りの食べ物も美味しくて、まだまだ私はこのメンバーと楽しい時間を共有できるのだ、という発見に強い感動を覚える。
ところが。二本目、抜栓直後のシモン・ビーズが、何も語りかけて来ない。2002年というヴィンテージにしては枯れすぎた、力のないどんよりした色調。「エッジがレンガ色がかった」とか、そういう言葉さえ出てこないようなぐったりした外観。香りもブランデーを思わせる…果実香というよりはヴァニラ系の甘ったるい印象で、少し、ビオ系の垢抜けなさを感じる。期待していたのは新鮮なピノ・ノワールの、ぷわぁん、と立ち上る摘みたての木苺の香りだったので、かなり当て外れ。

「ま、こういうのもアリじゃないの」と宥められつつ、しばらく喋ることと食べることに専念する。で、たぶん骨太系だろうと思って前もって抜栓しておいたガザンのセカンドワインに皆は移って、こちらは非常に好評だったのだけど私はまだグラスの中のシモン・ビーズを持て余していて。

やがて、不意に。

しつこくそのワインとコミュニケーションを取ろうとしていたわけでは決してないのだけど、不意に、甘い甘いハスカップの香りが私を捉えた。

これか。
これがお前の訴えたかった言葉か。

開花がとても遅く、あとほんの数分で捉え損なったのだろうそのワインの姿。確かに、それは私の期待したようなブルゴーニュではなかった。けれど、居合わせた全員の注意を引くにはあまりにも優しすぎたこのワインの魅力を、私はようやく捉えたような気がした。
ふんわりと甘い。
その香りがあんまり甘く立ち上るので、温度が室温より少し高いのじゃないかと思ってしまうくらいだ。決して華やかではない。新鮮でもない。だけど、どこまでもあたたかく甘く、優しい。

思わずグラスを皆に回し、香りを嗅いで貰う。飲み干したグラスにはキラキラする酒石酸の結晶が残って、ああ、このワインはきっとデキャンタージュしてから飲むべきだったんだ、と私は初めて気づく。

指先でその結晶を拭って舐めてみる。きゅっとした酸味とタンニンが舌の上に残る。

なるほど、お前は実に控えめで寡黙なワインだったんだね。

もしかすると、私はこんな風に、人との出会いを無駄にしてきたことがあったかもしれない。もっとゆっくり対話をすれば気づけたことが、たくさんあったのじゃないかと思う。前に会ったとき、もう彼ら/彼女らと共有できる言語を私は持っていないのだ、と安易な結論を導いてしまったように。

これからは、決して同じ過ちはしないでおこうと思う。
ともあれ、今日は本当に、いい一日だった。
20070624221103.jpg
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Comment
≪この記事へのコメント≫
酔っぱらい
同語反復、ワインについての適当なコメント(ハスカップて最後に出してもらった紅茶の香りじゃなかったか?)、酔って適当な記事をアップするのはやめよう(自戒)。

そして更新滞りすぎだろう。
2007/07/05(木) 13:40:21 | URL | サト #-[ 編集]
コメントの3行目には激しく同意。
更新楽しみにしてます☆

適当じゃないっす!
コレ読むまでシモン・ビーズの存在自体知らなかったし
飲んでみたくなったもの。
本当に適当だったら読み手に何も伝わってこないと思う。
2007/07/07(土) 18:03:45 | URL | サャ #-[ 編集]
ブランクがあったぶん、ものすごい長文をアップしてみました。

でもあれが本当にあんなワインだったかどうか、全然自信がない(笑)機会があれば再チャレンジしてみます。
2007/07/08(日) 17:27:44 | URL | サト #-[ 編集]
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