la petit cuvee

“プチキュベ”と、舌ったらずに発音して下さい。 くれぐれも、「ヴェ」と下唇を噛まぬよう・・・。
劇場サポーターレポートのための原稿、その2
「ご機嫌なチェリストと素晴らしい仲間たち」

5月17日 ストラディヴァリウス・サミット・コンサート2007
(大阪のザ・シンフォニーホールにて)

初めて行った2003年以来、すっかり二年に一度の恒例行事になっている大好きなコンサート。

ベルリン・フィルからの来日メンバーは一昨年と同じ顔ぶれで、前回ものすごくやる気のない弾きっぷりですっかり私を魅了した気分屋?チェリストのルードヴィッヒ・クヴァントは、今年は終始ご機嫌でした。アンコールの曲紹介の時にチェロをくるくるっと回したりして(ストラディヴァリをそんな無造作に!!)、とっても楽しそうな様子。
前半は王道モーツァルトのディベルティメントK.138から始まって王道バッハのチェンバロ協奏曲が続き、レスピーギの「古風な舞曲とアリア」で幕。「これぞ室内楽!」という感じで、パニエでうんと膨らませたスカートの衣擦れとか、石畳を遠ざかってゆく馬車の音とか、貴婦人がたの談笑の声とかが聴こえてきそうでした。「重厚なのに軽やか」、「力強いのに繊細」なアンサンブルの美しさ・・・(レスピーギ素晴らしかった!)

休憩を挟んで後半は、ヴィヴァルディのお馴染み「四季」。四人のソリスト/四台のヴァイオリンの個性の違いを堪能できました。アンコールは(一昨年あまりにも盛り上げすぎた反省?からか、こじんまりと)チャイコの弦楽セレナーデとモーツァルトのアイネ・クライネから一楽章ずつ。アンコールの定番だと思っていたクヴァントのチェロ版「アンダンテ・カンタービレ」、とても楽しみにしていたのですが、残念ながら今回は演奏されませんでした。

楽器そのものの音は、前回のほうが楽しめたように思います。圧倒的に盛り上がったのも2005年。今回は、個々の楽器というよりは全体のアンサンブルを聴かせるプログラムで、独奏好きの私としては少し物足りなさが残りました。

それにしても、メンバーが良いです。全員がダークスーツをびしっと着て、でもフォーマルすぎないのが格好いい。堅苦しい雰囲気ではなくて、皆ステージの上でゆったり構えていて(クヴァントなんか完全に「くつろいで」いて)、でも、もちろんダラけたところは一切ない。本当のプロフェッショナルの余裕を感じて、ただただ敬服してしまいました。

そしてうちに帰ってからも、次の日になってからも、身じろぎのたびに、弦楽器の音色がきゅっと耳元を掠める。この演奏会は毎回そんなふうに、深い余韻を残してくれるのです。
・・・今から再来年が楽しみ。
スポンサーサイト
Comment
≪この記事へのコメント≫
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
Secret: 管理者にだけ表示を許可する
 
Trackback
この記事のトラックバックURL
≪この記事へのトラックバック≫
Designed by aykm.