la petit cuvee

“プチキュベ”と、舌ったらずに発音して下さい。 くれぐれも、「ヴェ」と下唇を噛まぬよう・・・。
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暮らしを共にする、諸々の生きものについて
引っ越しと言えば、幽霊話がつきものだ。
というのはもちろん嘘で、したがる人は多いけど滅多に体験できないのがその手の話だ。

私が昨年末に引っ越した先は結構な田舎で、春を迎えたこの頃は木々のざわめきと鳥たちの囀りで目を覚ます日々。もともと私は田舎好きなので、この環境はかなり嬉しい。囀りを聴いてそれが何という鳥か解ったら素敵だろうな、と、野鳥について調べたりもしている(目が悪いので、裸眼でバードウオッチングができないのが歯痒い)。

そしてそろそろ、冬のあいだ姿を消していた生きものたちが、目を覚まして活動を始める時期だ。
まずはヤモリ。
ルックスがかなり可愛いので、私はヤモリを(たとえ「家守り」という名前でなくても)「暮らしを共にする仲間」として既に認定している。カーテンを開けた時に窓のサッシから慌てて姿を消されたりすると、驚かせてごめんね、と申し訳ない気持ちになる。
それから、タカアシグモ。
昆虫類にずいぶん寛容な私でも、蜘蛛と蛾はどうしても苦手だ。でも、タカアシグモはどことなくユーモラスな姿をしていて、実害もないし、楽しく共存できそうだ(「最強のゴキブリハンター」の異名もあるし)。

だから、田舎に引っ越して困っているのは、ヤモリや昆虫や蜘蛛のせいではない。

実は、幽霊なのだ。
夜な夜な私の部屋を訪れる、どこの誰とも知れない幽霊。

ヤモリやタカアシグモ同様、実害はない。
むしろ、生身の人間よりずっと礼儀正しく、おとなしい。
控えめに私の部屋のドアをノックして、こちらが返事をしなければ決して入っては来ない。
招き入れてやると、私の勧めた椅子に座って、「こんばんは」と言う。
でも、何故だか夕立に遭ったみたいにびしょ濡れなので、床にぽたぽた雫が落ちる。どことなく愛おしい感じがするので無碍に追い払う気にもなれないのだけど、これは困る。

基本的に私は、どうしても嫌だと思うことは、はっきり相手に伝えることにしている。だから、ほんの少し会話をした後で「これ以上、床が濡れると困るので…」と丁重にお引き取りを願うのだけど、幽霊は嫌な顔ひとつせず、「すみません、それじゃ、また」と言ってはにかみがちな笑みを浮かべながら姿を消すのだ。

「それじゃ、また」。
そんな挨拶のせいで私はいつの間にか、彼? 彼女? が再びドアをノックするのを、ひそかな楽しみにしている。

そんな4月1日。
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Comment
≪この記事へのコメント≫
どうもお久しぶりです。
幽霊の件だけが嘘なのか、ヤモリの件から嘘なのか?
4月1日という一文でミスディレクションを誘っているノンフィクションなのか?
気になって今日は寝れそうにありません。

それはさておきw

再就職されてたんですね。
おめでとうございます。

程よい充電で軽快な日々をお過ごし下さい。
2014/04/07(月) 22:36:47 | URL | pac #-[ 編集]
お久しぶりです! お元気ですか?

安眠妨害すみません(笑)
一応エイプリルフールの嘘記事です。ヤモリとタカアシグモは(秋冬はカメムシの群れも)一緒に暮らしてますが、さすがに幽霊は出ません。。

再就職先は、まあ色々ありますが、毎日五時で帰れるのが嬉しくて仕方ないこの頃です。若者が少ない土地なので(?)、私でも「若い人材」と見做してもらえるし…。

pacさんも、適度に働き、適度に休み、適度に遊べる人生を送られますように。。
2014/04/08(火) 23:38:43 | URL | サト #-[ 編集]
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