la petit cuvee

“プチキュベ”と、舌ったらずに発音して下さい。 くれぐれも、「ヴェ」と下唇を噛まぬよう・・・。
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黄昏は逢魔が時
敢えて軽く報告します。会社辞めました!
そんで今日から名実ともに、夢の(!)引きこもり生活を開始。
いや、一時的にですが(というか、一時的であることを願っていますが)。

いつもならまだ仕事をしている時間に、スーパーに行く。
平日の昼下がり(というよりは夕方)。何だかお洒落な爺さんがたくさんうろうろしていて、ちょっとときめいてしまう(私には何故か、「お洒落な爺さん」を見ると片端から捕まえて今までどんな人生を送って来たのかインタビューしたくなるという困った性癖がある。もちろん実際にやったことは一度もないけど)。

そんなこんなでお洒落な爺さんたち(ハンチング帽とステッキとか、釣り人っぽいベストとか、生成りの麻のシャツとか)の間をすり抜け、私の中で「タコだらけの海」として認識されている「モーリタニア」産の湯ダコ(どこのスーパーでも湯ダコはほぼ100%モーリタニア産なので、かの地の海はよっぽどタコだらけなんだろうと思う)が安かったので、マリネにしようとカゴに入れる。
トマトが半分残ってるし。バジルはベランダにあるし。
この辺で、抑えがたい欲望が沸き上がってくる。
ああ、スペインの北の方の白ワインが欲しいな。チャコリ・デ・ビスカヤとか、飲んだことない(というか売ってるのを見たこともない)けどきっと最高だろうな。
でも失業中なので、そこはぐっとこらえて(いや、売ってたら買ってたけど)。

帰り道、いつもなら自転車でそそくさと往復していた道をのんびり歩きながら、ものすごく唐突に、幸福感と平常心とを取り落とす。
あらら。何だこれ。
挙動不審は覚悟の上で、思わず立ち止まった。
油断すると涙があふれてくる。
生ぬるい風。空は暮れがたのブルーグレイ。
何とか再び歩き出して、参ったな、と思う。
どうやら私は、淋しいのらしい。

何だかんだ、8年半働いた職場だ。
毎日パニックになったり激怒したり泣いたりして、まともに上司に喰ってかかったことも一度や二度じゃない(周囲を凍りつかせ、後輩が狼狽のあまりタイムカードを押し忘れた大バトルはまだ記憶に新しい)。何度も、もう無理、と思って(しかも初めて「もう無理」と思ったのが転職初日だったのだから呆れる)、それでもその度に何か新しい課題とか目標とか変化とか天変地異とかがあって、結局ずるずると今まで続けてきた。

同じ部署で、長いあいだ一緒に仕事をしてきた人たちは、もう既に好きとか嫌いとかの価値判断の外側にいる。
長所も短所も、(たぶん)お互いぜんぶ知ってる。
怒鳴り合いしたり、泣いてるのを見られたり、体調が悪いときに黙ってても心配してくれている気配が伝わってきたり。

ああ、私は案外、幸福だったのだな、と。
「生きること」の手応えはありすぎるくらいあったし、「必要とされること」という無上の歓びもあった(結局はそれが過負荷になって折れてしまったのだけれど)。だから思いがけず、この決断が「挫折」の意味合いを帯びてきたりして、動揺している。

もう会うこともないかもしれない、と思うと、無性に「淋しい」。
慕ってくれている同性の後輩とかなら、これからも連絡を取って気軽に会えるのだけど、相手が異性だと、こちらの思い入れをぶつけてしまうと微妙な空気が漂ったりもするので(「気がかり」とか「(嫌いというよりは)好き」とか「会いたい」とかいうのをすぐに恋愛感情に結びつけてしまう習慣ってほんとに鬱陶しい)、自重せざるを得ない。

たそがれは逢魔の時間。
大島弓子の漫画のタイトルだったっけ。
そんなことを思い出しながら、夏の黄昏どき、スーパーの袋を片手に下げて、涙を堪えながらうちに戻った。

自分でも、びっくりした。
きっと、時間が悪かったんだろう。
昼の終わり、夜の始まり。
逢魔の時間。

「これから」のことに目を向けなきゃ、と思うのだけど、「これから」のことがあまりにも曖昧模糊としていて、どうすればいいのかがさっぱり解らない。
まあ、カオスは得意分野(?)なので、気持ちを切り替えて立ち向かってゆこうか。

そんな8月1日。
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Comment
≪この記事へのコメント≫
会社辞められましたか!
敢えて「おめでとうございます」と言わせていただきます。

その寂寥感は急な変化による一時的なものですよ、きっと。
俺もあの会社に入る前の無職期間に、似たような感じの時がありました。


あと、会いたい人には連絡した方がいいと思います。
時間が経つほど余計連絡しにくくなって、あとから「連絡しとけば良かったなぁ」って後悔する事請け合いです。

まあ、1対1で誤解しそうな人なら、やんわりクギを刺したり、若干人を集めて会うとかも手ですよ。
2013/08/04(日) 23:46:42 | URL | pac #-[ 編集]
pacさんお久しぶりです!
そうですよね、あれこれ考えすぎて連絡取らずにいると、確かに後悔しそうです。
被害妄想(というか自意識過剰!?)もあるかもしれませんし(笑)

まあ、皆さん忙しそうだし、という遠慮もあるんですが・・・送別会で会えなかった人も多いので、気軽に連絡してみようと思います♪
これからもよろしくお願いします(^^)
2013/08/06(火) 21:10:20 | URL | サト #-[ 編集]
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