la petit cuvee

“プチキュベ”と、舌ったらずに発音して下さい。 くれぐれも、「ヴェ」と下唇を噛まぬよう・・・。
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大飯原発の再稼働について思うこと。
「どうやってなおせばいいのかわからないものを壊し続けるのはもうやめて下さい」
(セヴァーンカリス・スズキ/1992年の国連でのスピーチ、今日の朝日新聞からの孫引き


今日、母親の快気祝いに(というのは完全に名目で、実際はコーヒーと晩ご飯をたかりに)実家へ帰ってきた。実家へ帰ると自分では取っていない新聞を隅々まで貪り読むのが習慣になっているのだけど、新聞記事というのは大概、次の四種類に分類される。

①気の滅入る話
②正気を疑う話
③どうでもいい話
④無力でひたむきな話

引用した言葉は④に分類されるのだけど、世の中の流れとして、④は結局、うやむやに流されてもっと他の大きな波に飲み込まれて消えてしまうケースが多い。福島の原発事故以来、全国の原発が定期点検のため次々と運転を停止し、基本的に「運転再開はしない」らしい、と知った時、「えっ?」と私は思った。

正直に言って、「原発って、止められるんだ」というのが、無知な私の最初の感慨だった。子供の頃からチェルノブイリとスリーマイルのことを否応なく知ってしまっていた私は、人間には制御しきれないことが明白なそんなエネルギーを使うからには、よほど差し迫った実情があるのだろうと思っていたのだ。

それが、「日本中の原発がすべて停止する」?
可能なんだったら、どうして今まで稼働させていたんだ?

やがて日本中の原発がすべて止まった時のニュースを、私はよく覚えている。NHK-FMに固定されている私の古風な「CDラジカセ」から、ラジオニュース独特の淡々とした声で「…で、全国のすべての原発が停止することになります」と聞こえてきた時、私は思わず笑ってしまった。

何だ、原発って止められるんだ。

もちろん、それによる打撃は小さなものではないのだろう。
けれど、「生きること」の本質としては、原発による電力供給を受けての肥大した資本主義社会をいっそう肥大させることより、原発事故による汚染によって人の生命や環境や農業・漁業が受ける壊滅的な打撃を回避することのほうが、よほど大切なのじゃないか。

言っても仕方のないことを言えば、最初からそんな危うい、手に負えないエネルギーなど、使わなければ良かったのに。

…今、「何を理想とし、何を『是』とし、そのために何を犠牲にするか」ということの判断基準が、大きく揺らいでいると思う。節電や計画停電によって損なわれるものと、一基の原子炉のメルトダウンによって損なわれるものと。どちらを選んだとしても、「損なわれるもの」は厳然とそこにある。けれど、人間の「欲」をエネルギー源として稼働し膨張してきたこの「恵まれた」社会の、ひとつの臨界点がここにあるのじゃないだろうか。

大飯原発の再稼働、もちろん、私は大反対だ。
たとえ自分が熱中症で死ぬことになっても、多くの活断層が走る地域で「両刃の剣」たる原発を再稼働させる=ひとたび事故が起これば「近畿の水瓶」たるびわ湖が汚染されることは間違いない(そもそも今まで平気で稼働してたことにぞっとする)=よりは、ずっといい。

私が自分の生命にそれほど執着していない、ということはまあ認めるけれど、そうでなくても、「原発は危険だ」ということを世界の共通認識にするには、チェルノブイリ、スリーマイル、フクシマ、この三つの固有名詞を挙げればもう充分じゃないかと思う。

だって、もともと無くても人類は生きてきたでしょう?
そして、破綻して真っ先に/深刻な被害を受けるのは、常に「弱き者」でしょう?

だから私は節電をするのだ。
反原発派の人にさえ笑われたことがある。たった一人の消費する電力なんてたかが知れているのだから、個人がいくら節電したってそんなに電力消費量が減るわけじゃない、と。それでも、私は「原発なんていらない」ということを証明したくて節電するのだ。

福島の原発事故で、人間にはそれを「どうやってなおせばいいのかわからない」のだ、ということは既に明白になっている(というより、チェルノブイリの時点で解っていたことだ。そしてスリーマイルで駄目押しされたようなもの、さらに福島の事故でもう疑いようはない、というところまで来たはずなのに)。

それでも、人間はまだ認めないのだろうか。

自分こそが自然の支配者であり、征服者であると、頑なに信じ続けるのだろうか。

奢るのもいい加減にしなければ、と、思う今宵。
私は今年も、ほとんどストライキのように、節電するつもり。
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