la petit cuvee

“プチキュベ”と、舌ったらずに発音して下さい。 くれぐれも、「ヴェ」と下唇を噛まぬよう・・・。
2012年、この困難な年のはじめに
「KEEP A STRONG」
(日向武史『あひるの空』)

2012年の決意。

狼にはなれないとしても、羊には羊なりの強さがあるはず。

KEEP A STRONGという英語は正しくないのじゃないかと思うのだけど、この際そんなことはどうでもいい。
『あひるの空』は、きわめて爽やかな青春バスケットボール漫画だ。運動部に所属したことすらない(そして体育会系というカテゴリとそれに属する人々に対して常にアレルギー反応を起こす)私が、そういう物語に共感するのもおかしな話かもしれない。
第一、大人になったら人は漫画なんか読まないものだと思っていた。でも、私は(読む本の数を100としたら5くらいは)漫画を読む。小説に対するのとは違う姿勢でだけれど、私はけっこう真摯に漫画を読むほうだと思う。
漫画に対する小説の優位を私は否定しない、というか、経験上、小説を読むより漫画を読むほうがずっと簡単だ(同じ理屈で、スカラ座のオペラに耽溺するより劇団四季のミュージカルに興奮するほうがずっと簡単だ)。漫画のメッセージは小説よりずっと大衆に伝わりやすいし、ミュージカルの感動はオペラよりずっと大衆に伝わりやすい。

だからこそ、『あひるの空』は私の好きな漫画であり続けている。
あまりにも屈託のない青春漫画なので、気恥ずかしいところも多々ある。けれど、それはそれで良いのだ。
この漫画の魅力は、常に「持たざる者」を描こうとする作者の姿勢にある。まず主人公が身長150センチに満たないバスケットプレイヤー。小柄であることのコンプレックスや弱みが、そこから出発した糧として、プレーヤーとしての成長やチームの勝利に結びつく。そしてその姿がまた、別の「持たざる者」の糧となり、目標となる。

「持たざる者」の強さは、「持てる者」の強さより強い。
たぶん、この漫画のメッセージはそこに尽きるのだろう。

些か陳腐であることを承知で、私は2012年の抱負をこの漫画から引用する。

羊には羊の強さを。

優しさを手にすることはたやすい、けれど、本当に優しさを保つには強さが不可欠なのだと、心から思う。

そんな新年。

お正月に私が何をしていたかは、また後日に譲るとして。
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