la petit cuvee

“プチキュベ”と、舌ったらずに発音して下さい。 くれぐれも、「ヴェ」と下唇を噛まぬよう・・・。
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自家焙煎の至福の香り
「焼きたてのバタークッキーのような、幸せな…」
(珈琲豆のPOPに書いてあったコメント)

うちからほんの5分ほどの所に、自家焙煎の珈琲豆を売る小さなお店がある。

店構えがシンプルで洗練されていて、何故だか私はずっと美容院だと思い込んでいた。前にここで紹介した『京都カフェ散歩』にちょこっと載っていて、それで初めて珈琲屋さんだと知ったのだ。

なかなか営業時間内に行くことができずにいたのだけど、今日やっと行って来た。

ガタガタする引き戸を開けると目の前がカウンターで、先客が三人。中に入るには間に割り込むしかなくて、実に窮屈。

でも、引き戸を開けた途端に溢れてきた香りの素晴らしいこと!

先客の一人は「マイ容器」持参の常連さん。色の違う茶筒のような缶に何種類かの豆を詰めて、いかにもコーヒー好き、という感じ。

他の二人は学生風のカップルで、元気そうな女の子がコロンビアと何かもう一種類を100gずつ頼んでいた。挽いてもらわずに豆のままだったので、おうちにミルがあるのだろう。

私はマンデリンを200g自分用に挽いてもらって、あと、ほんのりスモーキーなのでミルクとも良く合う、と書いてあったお店のオリジナルブレンドを、実家用に豆のまま200g。

クラフト紙のマチ付き封筒みたいな袋に入れてくれて、中味が解るように付けてくれたのは、細い針金で止める荷札風のタグ。

実に素敵。

先に買い物を終えたカップルが帰らないので「?」と思っていると、お店を出る私の耳に、男の子の方が「僕も頼んでいいですか?」と言っている声が聞こえた。

そう、それが珈琲なのだ。

焙煎された豆の香りは、無条件に幸福なものだ。ついふらふらと、引き寄せられてしまう。

そして、実家に帰ってオリジナルブレンドの豆を挽き、珈琲を淹れる(ずっとペーパードリップだったのに、冷蔵庫から水に浸したネルが出てきて呆れた。うちの母はついにネルドリップを始めたのだ!)。

生きものみたいに膨らんでくる、すごく元気な豆。
ちょっと濃くなっちゃったけど、本当に「ほんのりスモーキー」で深くこっくりとした味わい。

ほっとする。
世界には悪いことなんて何もないような気がしてくる。

これはこれでひとつの罠なのだけど、無条件の幸福というのは、一時的になら確かに存在するのだ。

マンデリンの挽いたのを半分、実家に置いてきて、代わりにブレンドの豆の半分を実家のミルでガリガリ挽いて持って帰ってきた。

ネルはね、さすがに面倒だからやらないけど。

珈琲の楽しみって、ワインに通じるものがある。ボルドー好きには酸味控えめな深煎り、ブルゴーニュ好きには香りの華やかなモカ…。

そんなわけで、私はまた横道に逸れている。
でも、それが珈琲なのだ。「ついふらふらと、引き寄せられてしまう」…。

焼きたてのバタークッキーの香りが楽しみ。
明日からまた仕事に行かなきゃ、と思うよりは、明日の朝に淹れる珈琲のことを思いながら眠ろう。

うん、きっとうまく眠れる。
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