la petit cuvee

“プチキュベ”と、舌ったらずに発音して下さい。 くれぐれも、「ヴェ」と下唇を噛まぬよう・・・。
魚が空を泳ぐとき
赤みがかった鮮やかなオレンジ色と、キラキラ輝く金色とのグラデーション。熱帯に棲むなんとかアロワナという、蛇を両脇から平たく熨したような、形状としては太刀魚タイプの魚。長さは、ふつうの鯉を2倍くらいに引き伸ばした感じだと思う。

そのなんとかアロワナが、日本の昔話の龍くらいの大きさになって、ゆっくりと、日暮れ時の高層ビルの間を縫うように泳いでいる。
宵の空は紫がかった透明な青。
街は音もなく、巨大アロワナは黒く丸い目で見るともなしに辺りを睥睨している。

するーり、とビルの窓を撫でてゆく黄金色の尾ひれ。

たとえようもなく美しく、それでいて終末の気配に満ちた不穏な風景。

それは、私が図書館で見る夢だ。本屋さんや古本屋さんでは見ない。図書館だけの夢。


去年は、特に夏以降ほとんど本らしい本を読まなかったので、今年はもう好きなだけ読もう、と思っている。
自分の部屋から自転車ですぐのところに小さな図書館があると聞いていて、それは本当に小さな公民館のような建物の四階つまりワンフロアだけの図書館だったのだけど、検索機を触ってみて私は興奮した。かなり興奮した。

どうやら京都府というところは、京都府じゅうのどこの図書館からでも、京都府じゅうの他の図書館にある本を、取り寄せて貰えるらしいのだ。
つまりその小さな図書館は、ほとんど無限に近い蔵書を私の前に用意してくれているというわけ。
わお。
わおわお。
すごいよ京都府(って、もしかしてこれが一般的なシステムなのかな?)。

ワンフロアだけの小さな図書館は蔵書数も少ないし資料の整理も大雑把な感じで、棚を見て歩くのに楽しい図書館ではないのだけど、「どこでもドア」に等しいその検索機の前で、私は確かに、あのオレンジ色のアロワナの姿を見た。

わーお。

ということで、さあ、読むぞ!

2010年、そんな年明けでした。
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