la petit cuvee

“プチキュベ”と、舌ったらずに発音して下さい。 くれぐれも、「ヴェ」と下唇を噛まぬよう・・・。
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シャンソンドールの苦い生活
「永遠を願うなら 一度だけ抱きしめて その手から離せばいい」
(Cocco『樹海の糸』)

本の読みすぎだ、知識の詰め込みすぎだ、考えすぎだ、と言われて、近ごろなるべく本を読まないように、ものを考えないようにしていた。

無知であること、無力であることの快感を噛みしめていたのは事実だ。けれど、それが次第に私の感覚を淀ませ、鈍化させてゆくことに、気づかないわけにはいかない。

ローズリキュールで染めた砂糖菓子を、欲しくもないのにひとつ、またひとつ、そっと口の中に押し込まれる日々。

私は何も言わずにただ微笑している。何かを言おうとすれば、その言葉が命取りになるような気がして。

(あなたはわたしを絶望の手から奪った、けれど同時に、わたし自身の手からも奪おうとしている。)

私にとって、読むことは呼吸と同じ(無意識的で必要不可欠)。
考えることは食べることと同じ(意識的で必要不可欠)。
そして、語ることは生きること(苦痛に満ちてはいるけれど、避けて通れないもの)。

たぶん、私はまた同じ過ちを繰り返そうとしていたのだ。「望まれる歌を歌う」という…。

いいのか?
それが私の望むことか?

「考えて、考えて、問いつめる心」。
ジェイン・エアの生真面目さで、私は再び考え始める。

薔薇色の砂糖菓子はあまりにも少女趣味で、私には似合わない。

だから、私は私を語り直そう。怖れずに、まっすぐに、他者へ向けて。

できるか?
…解らない。
でも、やらなきゃ、と思う。

語ることをやめてしまえば、後には語られる自分しか残らない。
主体は圧殺され、無力な客体だけが生き延びる。事実とは微妙に、そして決定的に異なるィメージだけが。

だから幸福と引き換えに、私は私を取り戻そう。

ごめんね。

それでもまだ、この小さな反逆をどうにかして許して貰おう、認めて貰おう、と思っている自分がいる。

ほんと、わがままなのかもしれない。子供なのかもしれない。

それでも。
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