la petit cuvee

“プチキュベ”と、舌ったらずに発音して下さい。 くれぐれも、「ヴェ」と下唇を噛まぬよう・・・。
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断崖絶壁で、自虐的スリルに浸ること(と、その致命的な意味合いについて)
「好奇心、猫を殺す」
(英語の格言)

七月。前日の雨を含んでしっとりと濃い緑。吸い込むだけで窒息してしまいそうなほど密度の高い空気。

いつもと同じだ。
毎年、夏の気配はそんなふうに重たげに満ちてくる。そしてそれを迎える私の方は、うんざりした目つきでもって夏との不和を宣言する、のが常だったのだけど。

繰り返し体験される季節の中で、まだ「生まれて初めて」抱く感情があるなんて思ってもみなかった。周囲の環境とそれに対峙する自分の感情のパターンくらい、もう把握できていると思っていた(もちろん冷静に対処できるかどうかはさておき)。

何だろう、頭の芯をバーナーで焙られるような? 喉の奥を氷塊で塞がれるような? 月並みな比喩のバリエーションを用いるなら、心臓を素手でじわじわ締めつけられるような?

いや、いっそ使い倒された月並みそのものの比喩こそ相応しい…「息が詰まるような」。

無茶だ。
これ以上、こんな負荷に耐えられるわけがない。

ゆっくりと、注意深く、後ずさりをしよう。
下を見るな。
決して見るな。
考えるな、そして、無駄な希望を抱くな。
つまり好奇心に殺される前に、好奇心を殺せ。

退路はたぶん、既に断たれている。それでも、試みるべきは前進ではなく後退なのだ。
慎重に。
間違っても落石なんか起こさないように。

ああもう、どうすりゃ良いんだ! 誰か助けて。それかいっそ突き落として。
なんて言ってはみるけど、大丈夫。いつもと勝手は違うけど、きっと逃げられる。

はぁ。
憂鬱でも倦怠でもなく純粋な恐怖と向き合うのは、もしかすると、これが初めてかもしれない。
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