la petit cuvee

“プチキュベ”と、舌ったらずに発音して下さい。 くれぐれも、「ヴェ」と下唇を噛まぬよう・・・。
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ピルエットとジュテの日々
「今まで内気にふるまいすぎた。」
(ジョゼフ・コーネル、死の数時間前の述懐)

破戒的な安さと酸化防止剤無添加が売り物の、チリ産カベルネ使用の国内醸造ワインを飲みながらウイリアム・ギブスンを読む。あまりにもちぐはぐな組み合わせ。

どこまでも無害な風味に造られたそのワインからカベルネのストイックな個性はきれいに消し去られていて、それはワインというより「アルコール含有の濃縮還元果汁」だ。

共有される文化、つまり最大公約数。「不快でないこと」という目的がたどり着いた、「何の感慨も与えないもの」という当然の不幸な帰結。

均された凹凸は既に退屈でしかない。普通であること、逸脱しないこと、まずは必要条件を満たし、その上で過剰にならない程度の付加価値を持っていればなお良し。

「普通」というこの脅迫に私は窒息しかかっている(それを認識した上で無視できるのは天才だけだ)。浅すぎる喫水線に船は不安定に傾ぐ。けれど、この出来損ないの船に、これ以上なにを積めと言うのだろう?
生きることが適応への果てしない努力を意味するとしたら、私がそれに成功する見込みは薄い。

もとい、今日はよく晴れていて、ちぎれ雲の浮かぶマグリット風な青空の後で夜空に浮かぶまんまるい月がやけに眩しかった。コーネルを真似て作ってみた箱は材料不足とコラージュのお粗末さで無惨(まだ救いようはあると自分では思う)。セロトニンの欠乏は深刻だし絶望的な文章を書いてしまってもいるけれど、悪い一日じゃなかったとも思う。
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