la petit cuvee

“プチキュベ”と、舌ったらずに発音して下さい。 くれぐれも、「ヴェ」と下唇を噛まぬよう・・・。
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生きることの再確認。「リトルネロ」について
「暗闇に幼な児がひとり。恐くても、小声で歌を歌えば安心だ。子供は歌に導かれて歩き、立ち止まる。…」
(ドゥルーズ=ガタリ『千のプラトー』、「リトルネロについて」より)

 たとえば火を入れたランタンのように、丸く、暖かく、その磁場は発生する。時には夜中にくるまった毛布のように私を安堵させ、時には懐に隠した剣のように私を心強くする。暗闇で小さく口ずさむ歌は、防具であり、また、武器でもあるのだ。
 暗闇で歌を口ずさむことを覚えた子供は、大丈夫、ひとりでも歩いて行ける。

 私がこの言葉を知ったのは、保坂和志の『アウトブリード』という本でだった。『千のプラトー』も図書館で借りてはみたけれど、とても私の手に負える本ではなかったので、「リトルネロについて」の冒頭部分だけをコピーして大切に持っている。

 暗闇を歩くのは、とても不安で困難なことだ。けれど、恐くても、小声で歌を歌えば安心なのだ。この穏やかな絶望の中を、私はあたたかなランタンの炎に似た歌を歌いながら、これからも、顔を上げて歩いてゆこうと思う。
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