la petit cuvee

“プチキュベ”と、舌ったらずに発音して下さい。 くれぐれも、「ヴェ」と下唇を噛まぬよう・・・。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/--/--(--) --:--:-- | スポンサー広告 | Trackback(-) | Comment(-)
未亡人と過ごすクリスマス
「あなたの知性をあなたの人生の導き手となさい。」
(ティラー・J・マッツエオ/『シャンパーニュの帝国』より、ヴーヴ・クリコが曾孫に宛てた手紙の一節)

クリスマス前に飲み物の打ち合わせをするのはだいたい私と兄の役目で、今年はシャンパンを私が/赤ワインを兄が、という分担に決まったのだけど、「泡をお願いしたい」という依頼のメールの最後に「ヴーヴクリコが、飲みたいな♪」とあって呆気に取られた。

最後の「♪」にも些かイラっとしたのだが、それよりヴーヴ・クリコって。
たぶん、ブリュットのイエローラベルのことを言っているのだろう。まさかグラン・ダーム(馬鹿高いトップキュヴェ)ではあるまいが、それにしても、薄給の身には予算オーバーだ。

そもそも私は「黄色」という色があまり好きでないのと、コルクを押さえている王冠に描いてあるマダム・クリコの肖像画がどうにも苦手なのと、「ヴーヴ」という響きが何となく気に入らないので、ヴーヴ・クリコ案には反対した(同じ金額を出すとしても他の、恐そうなおばさんの肖像画なんかついてないシャンパンが良かった)。

けれどやはり、直截「ヴーヴ・クリコ」と名指したからには「きっと何か理由があるのだろう、もし別のシャンパンを買っていってひどくがっかりされたり、何かの計画を台無しにしてしまってはまずい」と小心者ぶりを発揮して結局、指定通りの黄色い箱を抱えて実家に帰った(最近、実家に帰ってばかりいる気がする)。

けれど何のことはない、わざわざそれを指定したのは兄から私へのクリスマス・プレゼントがヴーヴ・クリコの伝記だったからで、そういう演出のために贈る相手に贈り物以上の出費を強いるってどういうことよ、とまた呆れたのだけど、まあ、イエローラベルは記憶にあったよりずっと美味しくて(もっと繊細で上品なイメージがあったのだけど、意外と芯が強く艶やかだった)、みんなも喜んでたので、ま、いいか。

赤は、レイヴンズ(レーヴェンス)・ウッドのジンファンデル。大好きなワインのひとつだけれど、シャンパンだけで食事が終わってしまったので、抜栓せずお正月回しに。

ちなみにメインは雑誌『dancyu』の掲載レシピでビーフシチュー(美味しかったけど私は別のレシピのが好き)。兄のお手製キッシュ(サーモンと黒オリーヴ)も、義姉のお手製リンゴのタルト(カッテージチーズ入りで甘すぎず爽やか)もとても美味しかった。
自分が料理には参画せず酒だけぶら下げて加わる、というのが、ちょっと居心地悪く思えるくらいの盛り沢山な「実家」クリスマスでした。

i wish you a merry Christmas and a happy new year!
スポンサーサイト
ラギオールでホタテを開けること
ワインの話ではないんですが。

ホタテ


昨日、衆院選の投票のため実家に帰って、毎度のことながら珈琲と夕食をご馳走になった。
投票所の掲示板を見たところでは投票率はげんなりするほど低くて、政治に関与しないってことは自分の現在にも未来にも興味がないってことだよね、自分の知らないところで自分の生活がああだこうだ議論されて決定されて実行されるのを少しも怖いと思わないんだね、と、幾らか侮蔑的な気持ちにさえなってしまった。

それとは無関係に、画像は実家からお土産にもらった北海道産「殻つきホタテ」(別に実家が北海道なわけではない)。殻の隙間からペティナイフを差し込んで殻と貝柱を切り離すのだけど、私はペティナイフを持っていないので、うちにある物の中でいちばん「ペティナイフ的」なもの、ということで使ったのがこれ。
ソムリエナイフです。しかもラギオール・アン・オブラック(おいおい)。

本来ワインのキャップシールを切るための小さな刃を、ホタテ貝の殻の間にぐっと突っ込む。途端、貝がぐーっと閉じてきて、指を挟まれる(結構すごい力だった)。何とか貝柱を半分くらい切り離したところでホタテが息絶えたのか、ふっと殻の抵抗がなくなって、無事に開いた。

すごいよ、ソムリエナイフ。これで牡蠣とかも開けられるかも。どこだかの国でやってる「牡蠣の殻開け選手権」みたいなの(本当にある)に出られるかも。
というのはさておいて、持つべきものは食道楽の親だと思った。
だって普通、料理人でもなきゃ、生きてるホタテを捌くなんて経験できないもんね。
そんで今日、そいつをバター焼きにして食べたんだけど、すんごい、美味しかった。

…久々の自慢話でした。

追記。実家では父が実に器用にホタテを捌くので感心していたら、「チヌ釣りの餌に使う二枚貝のバラし方と同じ」なのだと教えてくれた。うーむ、チヌ釣りの経験がこんなところで活きるとは。
人生、何が役に立つか解らんね。
銀河戦争の夜
「本当の破滅はね、こんな静かな夜に、こっそりと背後から忍び寄ってくるものなの。」
(硲 芙美代『霧の日』)


※だいぶ修正しました※
ただ君のことだけを
「この作品はフィクションであり、実在するいかなる人物・事件とも関係がありません。」
(よく見かける注釈。まったくの空想の産物であるわけがない物語に限って付与される)
Designed by aykm.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。