la petit cuvee

“プチキュベ”と、舌ったらずに発音して下さい。 くれぐれも、「ヴェ」と下唇を噛まぬよう・・・。
時には真面目さからの逸脱を
20100127203212
「はじめに言葉ありき。」(旧約聖書『創世記』)

その昔、ドイツ国歌(ハイドンの作曲)を聴きたくて、中古(たぶん300円くらい)で買ったジャンクCDの「曲目」。
世界各国の国歌を楽器のソロで録音した、徹底してローコストなCDです。

歌つき歌詞カードつきだと思い込んで買った私としては、かなりガッカリな録音で。

今日、いい加減に捨てようか、と思いながら眺めていて、不意に目に入った誤植(イギリス国歌)。

プイーンて。

「プイーン」て、アナタ。

録音のマズさを補ってあまりあるこのお茶目さに、捨てるのやめて置いとこうか、と思案中です。

プイ~ン♪
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ハウ・ビューティフル・ライフ!
「生きる意味を問わない。」
(『しがみつかない生き方』香山リカ)

相変わらず、時期を逸した引用です。でも一応、読んだのは出版直後なんです。新刊書嫌い&「話題の本」嫌い&新書嫌い(新書でも読むのは姜尚中の著書くらい)の私が、出てすぐ買って読んだんです。って、誰に向かって何を言い訳してるのか解りませんが。

ともあれ、香山リカ。
ご存知、精神科医です。
この社会で深刻に生きづらさを感じている人たちを、たくさん診てきた人です。
「敬称略」で書いてますが、けっこう尊敬してます。そういう人が、「生きる意味を問わない」と説くんですよ。
そりゃないでしょリカちゃん先生~、と思わず声に出して言っちゃいました。

ガッカリしたのだ。と言っても香山リカにではない。
「生きる意味」って問いつめようとすると病むしかない類のものだったのか、と思って、そのことに、ひどくガッカリしたのだ。

でも、でもね、意味を問わずにただ生きることって、可能なんでしょうか。
生きることって、意味を問わずにいられるほど楽しいことなんでしょうか。

この『しがみつかない生き方』、香山リカの「きっぱりした優しさ」が感じられる、良い本だったとは思う。
でも、どことなく割り切れない、やりきれない、そんな本だった。
各パラグラフが短すぎて、踏み込みきれていない、語りきれていない、そんな印象も残った(概ね新書が背負わされる運命)。

珍しく時期に適った話題を出すなら、勝間和代との対談本が出てるみたい。
たぶん読まないだろうな、とは思うけど、もしかしたら、時期を逸した頃に読むかも。
魚が空を泳ぐとき
赤みがかった鮮やかなオレンジ色と、キラキラ輝く金色とのグラデーション。熱帯に棲むなんとかアロワナという、蛇を両脇から平たく熨したような、形状としては太刀魚タイプの魚。長さは、ふつうの鯉を2倍くらいに引き伸ばした感じだと思う。

そのなんとかアロワナが、日本の昔話の龍くらいの大きさになって、ゆっくりと、日暮れ時の高層ビルの間を縫うように泳いでいる。
宵の空は紫がかった透明な青。
街は音もなく、巨大アロワナは黒く丸い目で見るともなしに辺りを睥睨している。

するーり、とビルの窓を撫でてゆく黄金色の尾ひれ。

たとえようもなく美しく、それでいて終末の気配に満ちた不穏な風景。

それは、私が図書館で見る夢だ。本屋さんや古本屋さんでは見ない。図書館だけの夢。


去年は、特に夏以降ほとんど本らしい本を読まなかったので、今年はもう好きなだけ読もう、と思っている。
自分の部屋から自転車ですぐのところに小さな図書館があると聞いていて、それは本当に小さな公民館のような建物の四階つまりワンフロアだけの図書館だったのだけど、検索機を触ってみて私は興奮した。かなり興奮した。

どうやら京都府というところは、京都府じゅうのどこの図書館からでも、京都府じゅうの他の図書館にある本を、取り寄せて貰えるらしいのだ。
つまりその小さな図書館は、ほとんど無限に近い蔵書を私の前に用意してくれているというわけ。
わお。
わおわお。
すごいよ京都府(って、もしかしてこれが一般的なシステムなのかな?)。

ワンフロアだけの小さな図書館は蔵書数も少ないし資料の整理も大雑把な感じで、棚を見て歩くのに楽しい図書館ではないのだけど、「どこでもドア」に等しいその検索機の前で、私は確かに、あのオレンジ色のアロワナの姿を見た。

わーお。

ということで、さあ、読むぞ!

2010年、そんな年明けでした。
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